カテキンについて
お茶に含まれる主なカテキン類
2. エピカテキンガレート(ECg)エステル型
3. エピガロカテキン(EGC)遊離型
4. エピガロカテキンガレート(EGCg)エステル型
お茶はカテキン類を豊富に含む食品の代表選手で、苦味、渋味の素となっています。緑茶ではエピガロカテキンガレートの量が一番多く、全カテキンの約半分を占めます。
遊離型カテキン は苦味はありますが、渋味はほとんどなく、穏やかな味で、後味に甘さを感じさせる性質があると言われています。
エステル型カテキン は舌を刺すような強い苦味と渋味を持ちます。
いずれも、冷たい水には溶け出しにくい性質があり、特にエステル型は低温で溶け出しにくいので、冷茶では苦味、渋味が少なくなります。
カテキンの抗酸化作用
カテキン類の健康効果の中で、特に大きいものは抗酸化作用です。カテキン類は活性酸素が人体の組織を攻撃するのを食い止め、病気に発展するのを防ぐ働きがあります。その抗酸化力はビタミンCやビタミンEの数倍から数十倍になると言われています。
抗酸化作用はすべての病気につながるとまで言われる重要な作用です。体内の「酸化」と呼ばれる減少を抑えて、組織が老化するのを防ぎ、免疫力を保つ事につながるからです。
人は呼吸により酸素を体内に取り込んで行きています。酸素は最終的に二酸化炭素や水として体外に排出されますが、精神的・肉体的ストレスを強く受けたり、強い紫外線を浴びたり、喫煙したりすると、酸素の代謝がスムースに行われなくなり、一部が体内で「活性酸素」になります。この活性酸素は「悪玉酸素」とも言われ、反応性が高くて無差別に体内の組織を傷つけます。この状態が続くと生活習慣病や老化が起こりやすくなります。例えば、血管の組織が酸化されると、血管の柔軟性が失われて動脈硬化が起こりやすくなります。
お茶には、この酸化を抑える作用が認められています。お茶に豊富に含まれるカテキン類が、活性酸素が出来るのを防いだり、発生した活性酸素を消したりする働きを持っているからです。