お茶(緑茶、日本茶)の種類・特徴一覧

様々なお茶

当店では、日本茶の魅力を存分にお楽しみいただけるよう、幅広い種類のお茶を取り揃えております。代表的な「煎茶」をはじめ、製法や味わいの違いをプロの視点で分かりやすくご紹介します。

煎茶

Sencha
煎茶の水色 水色
煎茶の茶葉 茶葉

最も親しまれている日本茶の代表格

日本で生産されるお茶の約8割を占める、最もポピュラーな種類です。最大の特徴は、摘み取った新芽をすぐに「蒸す」ことで発酵を止め、揉みながら乾燥させる製法にあります。これにより、茶葉は鮮やかな緑色を保ち、独特の爽やかな香りが生まれます。

上級な煎茶ほど、針のように細く撚(よ)れた美しい形状と、ツヤのある深い緑色をしています。甘み(テアニン)と渋み(カテキン)のバランスが絶妙で、飲み飽きない味わいは、大切なお客様へのおもてなしから毎日の食卓まで、あらゆるシーンに適しています。

製法 新芽を蒸した後、丁寧に揉みながら乾燥させる標準的な製法。
成分 カテキン(抗酸化作用)、ビタミンC、カフェイン、テアニン
味わい 甘み、渋み、苦みのバランスが良く、清涼感のある後味。
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深蒸し茶

Fukamushi-cha
深蒸し茶の水色 水色
深蒸し茶の茶葉 茶葉

濃厚なコクとまろやかさで人気No.1

製造工程の最初の「蒸し」の時間を、通常の煎茶(30~40秒)の2~3倍(60~120秒)長くしたお茶です。長時間蒸す熱の力で茶葉の繊維がほぐれるため、形は細かくなりますが、その分お茶の成分が非常に出やすくなります。

最大の特徴は、淹れた時の水色が「濃い緑色(エメラルドグリーン)」になること。細かい茶葉がそのままカップに注がれるため、水に溶けない食物繊維やβカロテンなども摂取できます。渋みが抑えられたとろりとした甘みと、ガツンとした飲みごたえがあり、近年非常に人気の高いお茶です。

製法 茶葉を長時間蒸すことで組織をほぐし、成分を出やすくする。
成分 カテキン、食物繊維、βカロテン(茶葉ごと摂取しやすい)
味わい 渋みが少なく、とろりとした濃厚なコクと甘みがある。
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玉露

Gyokuro
玉露の水色 水色
玉露の茶葉 茶葉

手間暇かけた最高級の日本茶

茶摘みの約3週間前から茶畑に覆いをして、直射日光を遮断して育てます。光合成を抑えることで、お茶の旨み成分「テアニン」が渋み成分「カテキン」に変化するのを防ぎます。これにより、出汁(だし)のような濃厚な旨みが凝縮されます。

また、「覆い香(おおいか)」と呼ばれる、青海苔のような独特の甘い香りが生まれるのも特徴です。この香りと旨みを最大限に引き出すため、50度~60度くらいの低温のお湯で、時間をかけてじっくりと淹れるのが作法です。少量で贅沢な味わいを楽しむ、まさに「お茶のエスプレッソ」です。

製法 被覆栽培(日光を遮る)を行い、手摘みなどで丁寧に収穫。
成分 テアニン(アミノ酸)が非常に豊富、カフェイン
味わい 出汁(だし)にも例えられる強い旨みと甘み。渋みはほぼ無い。
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玄米茶

Genmaicha
玄米茶の水色 水色
玄米茶の茶葉 茶葉と炒り米

炒り米の香ばしさとさっぱり感

水に浸して蒸したお米をキツネ色になるまで炒り、番茶や煎茶とブレンドしたお茶です。白いポップコーンのように弾けたお米(茶花)が混ざっていることもあります。炒り米の芳ばしい香りと、緑茶のさっぱりとした味わいが一度に楽しめるのが魅力です。

お茶の葉とお米が半々に入っているため、茶葉だけの煎茶に比べてカフェインが少なくなっています。そのため、胃への負担が軽く、お子様からお年寄りまで安心してお飲みいただけます。熱湯で淹れて香りを立たせるのが美味しく飲むコツです。

製法 炒り玄米と緑茶を約1:1の割合でブレンド。
成分 玄米由来の成分、低カフェイン
味わい 炒り米の香ばしさと、緑茶のさっぱりとした味わいのハーモニー。
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ほうじ茶

Houjicha
ほうじ茶の水色 水色
ほうじ茶の茶葉 茶葉

香ばしい香りと低カフェインで人気

煎茶や番茶などを強火で焙煎(ロースト)し、独自の香ばしさを引き出したお茶です。この香りの成分は「ピラジン」と呼ばれ、脳をリラックスさせる効果があると言われています。焙煎によって茶葉の色は茶色になり、水色も美しい琥珀色になります。

高温で加熱することでカフェインやタンニンが飛ぶため、苦みや渋みがなく、口当たりは非常にあっさりしています。胃に優しく、就寝前の一杯や、脂っこい食事の後口をさっぱりさせる食中茶としても最適です。

製法 煎茶や番茶、茎茶などを高温で焙煎する。
成分 ピラジン(リラックス成分)、低カフェイン
味わい 独特の香ばしさと、苦みや渋みのない、あっさりとした口当たり。
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粉茶

Konacha
粉茶の水色 水色(鮮緑)
粉茶の茶葉 茶葉

お寿司屋さんの「あがり」の味

煎茶や玉露を作る製造工程でふるい分けられた、粉状の細かい茶葉を集めたものです。お寿司屋さんで「あがり」として出される特有の濃いお茶がこれにあたります。茶葉が細かいため、お湯を注ぐだけで成分が一気に溶け出します。

特徴は、鮮やかな濃い緑色と、ガツンとくる強い味わいです。カテキンなどの成分が濃厚に抽出されるため、お寿司や揚げ物など脂の乗った食事の後口をさっぱりと洗い流してくれます。淹れる際は目の細かい茶こしや急須を使うのがポイントです。

製法 煎茶や玉露の製造工程で出る粉状の茶葉を選別して集めたもの。
成分 カテキンが濃厚に抽出されるため、殺菌作用なども期待できる。
味わい 濃厚で強い味と鮮やかな水色。脂っこい食事の後にさっぱりする。
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茎茶(雁ヶ音・白折)

Kukicha
茎茶の水色 水色
茎茶の茶葉 茶葉

茎ならではの爽やかな甘み

仕上げの工程で選別された「お茶の茎(軸)」の部分を集めたお茶です。見た目は白っぽく混じり気に見えますが、実は茎の部分には葉よりも多くのアミノ酸(テアニン)が含まれており、独特の甘みとクリーミーな味わいを持っています。

若々しく青々しい香りも特徴の一つで、通好みの隠れた銘茶と言えます。特に高級な玉露の茎を集めたものは「雁ヶ音(かりがね)」と呼ばれ、珍重されています。二煎目以降は味が薄くなりやすいため、一煎目の濃厚な甘みを大切に味わうのがおすすめです。

製法 仕上げ工程で選別された、若枝や葉柄(茎)の部分を集めたもの。
成分 葉に比べてアミノ酸(テアニン)が豊富に含まれる。
味わい 独特の爽やかな香りと甘みがあり、渋みが少なくまろやか。
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抹茶

Matcha
抹茶の水色 水色
抹茶 抹茶

茶葉を丸ごと食す日本の伝統

原料となる茶葉は、玉露と同じように直射日光を遮って育てた「碾茶(てんちゃ)」です。これを揉まずに乾燥させ、石臼などで微粉末にしたものが抹茶です。茶道で点てて飲むだけでなく、最近ではスイーツやラテの材料としても世界中で愛されています。

最大の特徴は、茶葉そのものを飲んでしまうこと。お湯に溶け出さない脂溶性ビタミン(ビタミンE)や食物繊維なども含め、茶葉の栄養を余すことなく全て摂取できます。まろやかな旨みと、覆い香由来の上品な香りが楽しめます。

製法 碾茶(てんちゃ)を乾燥させ、石臼などで微粉末に挽いたもの。
成分 茶葉を丸ごと食すため、脂溶性ビタミンや食物繊維も摂取可能。
味わい 濃厚な旨みとコク、覆い香と呼ばれるふくよかな香りが特徴。
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粉末茶

Powdered Tea
粉末茶の水色 水色

急須いらずで栄養まるごと

煎茶などの茶葉を機械で細かく粉砕してパウダー状にしたものです。抹茶とは原料(碾茶ではなく通常の煎茶など)が異なります。お湯や水にサッと溶かすだけで、いつでもどこでも美味しいお茶が楽しめます。

茶殻(ゴミ)が出ない利便性に加え、抹茶と同じく茶葉を丸ごと飲むことができるため、カテキンなどの栄養成分を100%摂取できるのが最大のメリットです。忙しい朝や、オフィスでの一杯、またお菓子作りや料理のトッピングとしても幅広く活用できます。

製法 煎茶などの茶葉を機械で細かく粉砕し、パウダー状にしたもの。
成分 カテキンなどの有用成分を100%まるごと摂取できる。
味わい 茶葉そのものの味がダイレクトに感じられ、濃さの調整も自在。
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ティーバッグ

Tea Bag
マグカップ
ティーバッグ

本格的な味を手軽に楽しむ

「急須で淹れるのは面倒だけれど、美味しいお茶が飲みたい」というニーズに応えるのがティーバッグです。以前は簡易的なイメージがありましたが、最近は品質が飛躍的に向上しています。

特に「テトラ型(三角錐)」のバッグは、内部に広い空間があるため、お湯を注ぐと茶葉が大きく踊る(ジャンピングする)ことができます。これにより、急須で丁寧に淹れたのと変わらない、味と香りがしっかりと引き出されます。マグカップやマイボトルで手軽に楽しみたい方に最適です。

製法 茶葉を抽出性の高いフィルター(テトラ型など)に充填したもの。
成分 リーフ(茶葉)と同じ。紐付きやポット用など用途も多様。
味わい テトラ型なら茶葉がしっかり広がり、急須で淹れた味に限りなく近い。
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その他の知っておきたいお茶

大福茶(おおぶくちゃ)

お正月に一年の無病息災を願って飲む縁起物のお茶。平安時代、疫病を鎮めるために空也上人が振る舞った皇服茶(王服茶)が起源と言われています。一般的に、煎茶や玄米茶に「梅干し」や「結び昆布」を入れて頂きます。

べにふうき(紅富貴)

紅茶系品種を親に持つ、香り高い希少品種です。最大の特徴は、アレルギー対策などで注目される「メチル化カテキン」を豊富に含んでいること。季節の変わり目のムズムズ対策として、春先に非常に人気が高まる健康茶です。

番茶(ばんちゃ)

摘採期が遅く硬くなった葉や、選別工程で除かれた大きな葉などを使用した、普段使いのお茶です。カフェインが少なく、さっぱりとした淡白な味わいが特徴で、水分補給のようにゴクゴク飲めます。

かぶせ茶

玉露と煎茶の中間的なお茶です。玉露より短い期間(数日~1週間程度)日光を遮って育てます。これにより、煎茶の爽やかさと玉露の甘み・鮮やかな緑色の両方を併せ持った、バランスの良い味わいになります。

玉緑茶(ぐり茶)

製造工程で茶葉をまっすぐに伸ばす「精揉」を行わず、勾玉のようにぐりっと丸まった形に仕上げたお茶です。渋みが少なく、まろやかな味わいが特徴で、主に九州地方(嬉野茶など)で多く作られています。

有機栽培茶

3年以上農薬や化学肥料を使っていない土壌で栽培されたお茶です。国が定めたJAS規格の認定を受けたものだけが「有機」と名乗れます。自然そのままの力強い味わいと安心感が魅力です。

芽茶(めちゃ)

仕上げ加工の段階で選別された、芽の先端の丸まった柔らかい部分だけを集めたお茶です。お茶の生命力が宿る場所であり、成分が凝縮されています。非常に濃厚で力強い味と、鮮やかな緑色が特徴です。

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