日本のお茶の産地と銘柄・特徴
日本全国のお茶産地には様々な銘柄のお茶があり、生産される地域や風土によって風味や味が異なります。以下はお茶の産地とお茶の銘柄の一覧です。
岩手県 | 気仙茶 |
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宮城県 | 桃生茶 |
秋田県 | 檜山茶 |
茨城県 | 猿島茶、奥久慈茶、古内茶 |
栃木県 | 鹿沼茶、黒羽茶 |
埼玉県 | 狭山茶、川越茶、秩父茶、児玉茶 |
千葉県 | 佐倉茶 |
神奈川県 | 足柄茶 |
新潟県 | 村上茶 |
石川県 | 加賀棒茶 |
山梨県 | 南部茶 |
長野県 | 伊那茶赤石銘茶 |
岐阜県 | 美濃白川茶、揖斐茶、恵那茶、下呂茶、津保茶、郡上番茶 |
静岡県 | 静岡茶、川根茶、掛川茶、沼津茶、富士茶、裾野茶、朝比奈、玉露本山茶、安倍茶、清水のお茶、朝比奈、玉露岡部茶、藤枝茶、志太茶、榛原茶、島田茶、金谷茶、さがら茶、御前崎茶、牧ノ原茶、菊川茶、小笠茶、袋井、、磐田茶、天竜茶、遠州森の茶、浜松茶 |
愛知県 | 西尾茶、足助寒茶、新城茶、宮崎番茶、三河茶 |
三重県 | 伊勢茶、水沢茶、鈴鹿茶、亀山茶、美杉茶、大台茶、度会茶、飯南茶、香肌茶、大宮茶、伊賀茶 |
滋賀県 | 朝宮茶、政所茶、土山茶、水口茶 |
京都府 | 宇治茶、綾部茶、和束茶、両丹茶 |
兵庫県 | 丹波茶、母子(もうし)茶、やしろ茶、あさぎり茶、朝来みどり |
奈良県 | 大和茶、月ヶ瀬茶、福住茶、柳生茶、山添茶 |
和歌山県 | 色川茶、川添茶、音無茶 |
鳥取県 | 鹿野茶、智頭茶 |
島根県 | 出雲茶、伯太番茶、大東番茶 |
岡山県 | 美作茶、海田茶、武蔵番茶、富原茶、作州番茶 |
広島県 | 世羅茶 |
山口県 | 山口茶、小野茶 |
徳島県 | 阿波晩茶、寒茶、相生緑茶、歩危茶 |
香川県 | 高瀬茶、香川茶 |
愛媛県 | 新宮茶、久万茶、鬼北茶、宇和茶 |
高知県 | 土佐茶、四万十茶 |
福岡県 | 八女茶、星野茶 |
佐賀県 | 嬉野茶、唐津茶 |
長崎県 | 彼杵茶、世知原茶、ごとう茶 |
熊本県 | 矢部茶、泉茶、相良茶、鹿北茶、水俣茶、蘇陽茶 |
大分県 | 邪馬渓茶、因尾茶、さつき茶、津江茶 |
宮崎県 | 都城茶、五ヶ瀬釜炒茶、高瀬穂釜炒茶 |
鹿児島県 | 知覧茶、えい茶、枕崎茶、みそべ茶、伊集院茶、宮之城茶、有明茶、田代茶、薩摩茶 |
沖縄県 | やんばる茶 |
日本の代表的なお茶の産地とお茶の特徴
狭山茶(埼玉県)
- 埼玉県の狭山地方で生産され、渋味・味とも濃く、主に関東地方で消費されます。 『狭山火入れ』といわれる独特の火入れが特徴で、スッキリとした香味があります。
静岡茶(静岡県)
- 静岡県は日本のお茶の40%以上の生産量を誇る日本最大のお茶産地。県内にはお茶の栽培に適し自然環境を活かした銘産地が並び、山間地で育つ川根・本山茶は高級煎茶の産地として特に有名です。また菊川、小笠、榛原、牧の原地域では深蒸し茶が多く生産されています。
伊勢茶(三重県)
- 三重県のお茶生産量は静岡、鹿児島に次いで全国第三位。千年の歴史を誇る由緒あるお茶の産地です。伊勢茶は煎茶、深蒸し茶、かぶせ茶などが主に生産されていて、かぶせ茶は全国2位、シェア30%以上の生産量を誇ります。特に鈴鹿山系の茶は伊勢茶を代表する良質なお茶で、濃厚な滋味を持っています。
宇治茶(京都府)
- 高級茶の産地として名声高い「宇治茶」。京都府の宇治近郊、和束町や山城一帯は代表的な高級茶の産地として有名です。宇治茶は、玉露、煎茶ともに上品で奥深い香りがします。抹茶の生産高は全国第一位。
八女茶(福岡県)
- 福岡県は玉露と煎茶の産地として有名で、古い歴史があります。八女市を中心に星野村や黒木町などで生産されている玉露は全国第一位の生産量を誇ります。八女茶は宇治の玉露に比べ特長のある香りがします。
鹿児島茶(鹿児島県)
- 知覧茶、溝辺茶などの銘柄がある鹿児島県は、平坦な茶園が多く摘採の効率化が進んでおり荒茶生産量は静岡県についで全国第二位。温暖な気候を活かし新茶の摘み取りは4月上旬から始まるため「日本一早い新茶」の産地としても有名です。鹿児島茶の味は濃いものが多いく、香りはやや薄め。
空から見たお茶畑
岐阜県揖斐川町春日六合上ヶ流ドローン空撮:ウッキィチャンネル
世界のお茶産地
お茶は、亜熱帯から温帯の、特に弱酸性土壌に適し、成長期には多湿で朝夕霧の発生する地形を好む特徴を持っています。ですから、このような条件を備えたところであれば、どのような国においてもお茶の栽培が可能であるといえるのです。世界のお茶は、アジアが80%、アフリカで15%ほどが生産されています。
それぞれの国のお茶は、地域独特の風味や文化が反映されており、その国々の人々に親しまれています。お茶は世界中で愛される飲み物であり、さまざまな国々の個性的なお茶を楽しむことができます。
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インド
- インドは世界有数の紅茶生産国であり、アッサム、ダージリン、ニルギリといった主要な産地から高品質の紅茶が供給されています。アッサム紅茶は力強く深い味わいで、ミルクティーに最適です。一方、ダージリン紅茶は芳醇で繊細な味わいを持ち、シンプルに楽しむことが多いです。
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中国
- 中国は茶の起源とされ、緑茶、黒茶、白茶、ウーロン茶などさまざまな種類のお茶が栽培されています。緑茶は特に中国で愛飲されており、龍井茶、碧螺春、毛峰茶などが有名です。緑茶は茶葉を軽く加工して香りと風味を引き出し、そのまま楽しむことが一般的です。
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ケニア
- ケニアはアフリカ有数の紅茶生産国であり、品質の高い茶葉が栽培されています。ケニア紅茶は鮮やかな色と爽やかな味わいが特徴的で、アフリカの国内消費や国際的な輸出に用いられています。
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スリランカ
- スリランカ(旧称セイロン)はセイロンティーとして知られる高品質の紅茶の主要な産地です。スリランカの高地で栽培される茶葉は、深い味わいと芳醇な香りが特徴で、ブレンドティーや紅茶として愛飲されています。
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インドネシア
- インドネシアでは、ジャワ島やスマトラ島などで紅茶や緑茶が栽培されています。ティーバッグなどの形で生産され、国内外で親しまれています。
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トルコ
- トルコでは、黒茶が主流で、トルコ紅茶として知られています。細かく刻まれた茶葉を特別なティーポットで長時間煮出し、薄めた紅茶を楽しむ伝統的なスタイルがあります。
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ジョージア
- ジョージアは黒茶の主要な産地で、特にキサムリ茶が有名です。ジョージアでは伝統的な陶製のティーポットと共に黒茶を楽しむ文化が根付いています。
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イラン
- イランは紅茶の主要な生産国の一つであり、紅茶が国民的な飲み物として親しまれています。イランの紅茶は、通常、ブレンドされた紅茶の葉を使って淹れられ、濃厚で豊かな味わいが特徴です。砂糖を加えて飲むことが一般的で、アイスティーやミントを加えたハーブティーも人気があります。
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バングラディッシュ
- バングラディッシュも紅茶の生産国であり、バングラディッシュ紅茶は風味豊かでスムーズな味わいが特徴的です。バングラディッシュでは、「チャイ」として知られる甘くて濃厚な紅茶が非常に人気があります。ミルクティーとして楽しまれることが多く、特別なゲストへのおもてなしにも用いられます。
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ベトナム
- ベトナムでは、緑茶や紅茶、オーランギー茶(黄茶)など様々な種類のお茶が栽培されています。特に緑茶は一般的で、食事とともに楽しむことが多いです。また、ベトナム独特のアイスミルクティーである「ca phe s?a ?a」という人気のドリンクもあります。
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ニュ-ジ-ランド
- ニュージーランドでは紅茶やハーブティーが愛飲されています。紅茶はミルクティーとして飲むことが一般的で、英国風のティータイムがニュージーランドでも人気です。ハーブティーにはマヌカハニーを加えることがあるなど、独自のアプローチで楽しまれています。