歴史と風土が育む、心ほどける「和」の味わい
「和紅茶(わこうちゃ)」とは、日本国内で栽培・加工された紅茶の総称です。 インドやスリランカ産の紅茶とは異なり、日本の穏やかな気候と軟水に合わせて作られるため、「渋みが少なく、砂糖なしでも甘い」のが最大の特徴です。
特に若者を中心とした「コーヒー離れ」や健康志向の高まりを背景に、その優しさが支持され、第3次紅茶ブームを牽引する存在となっています。
日本の紅茶作りの歴史は古く、明治時代にさかのぼります。政府の命を受けた多田元吉が、インドや中国から紅茶製造の技術を日本に持ち帰り、その礎を築いたのが静岡県でした。一度は輸入自由化により衰退しましたが、現在、その伝統と技術は「和紅茶」として見事に復活を遂げています。
静岡の茶園、特に霧深い山間部は、日照と降水量のバランスが絶妙です。朝夕に発生する霧が天然のカーテンとなり、茶葉を強い日差しから守ることで、渋み成分(タンニン)が抑えられ、甘み成分(テアニン)が豊富に残ります。これが、静岡和紅茶の「優しさ」の秘密です。
和紅茶の面白さは、使用する茶葉の「品種(Cultivar)」によって香りが劇的に変わる点にあります。静岡では多種多様な品種が栽培されています。
特徴:日本で紅茶専用に開発された代表品種。ダージリン系の血を引き、濃厚なコクと華やかな香りが特徴です。
特徴:近年人気の香り高い品種。ハーブや桜餅を思わせる独特の香気成分を持ち、まるで天然のフレーバーティーのような華やかさがあります。
特徴:ハッカやミントを思わせる、スーッとした「メントール香」が最大の特徴。キレのある心地よい渋みと爽快な余韻を持つ、通好みの個性派品種です。
美味しい和紅茶は、優れた茶葉と、職人の技術の融合から生まれます。私たちの和紅茶を作っているのは、静岡で代々茶づくりを営む熟練の生産者です。
彼らは土づくりからこだわり、農薬を極力減らして茶樹本来の力を引き出しています。特に重要な「発酵」の工程では、その日の気温や湿度に合わせ、分単位で時間を調整。機械任せにせず、五感を研ぎ澄ませて「和の甘み」を引き出すその姿勢は、まさに職人技です。
和紅茶は、美味しいだけでなく、毎日の生活に取り入れたい嬉しい「成分」が含まれています。無理なく続けられる、体思いの一杯として注目されています。
※上記は茶葉に含まれる成分の解説であり、製品の効能効果を保証するものではありません。
品種ごとの味わいに合わせて、食事やお菓子を変えるのが「和紅茶通」の楽しみ方です。それぞれの個性を引き立てる、プロの組み合わせをご紹介します。
相性:甘みを引き立てる
渋みが少なく、緑茶に近い旨味を持つ「やぶきた」などは、羊羹、大福などの「あんこ」と相性がぴったり。繊細な甘みを引き立て合う、最も和らしい組み合わせです。
相性:口の中をさっぱりさせる
心地よい渋みとコクを持つタイプは、チーズケーキやクッキーの油分をさっぱりとリセット。ミルクティーにして濃厚なスイーツと合わせるのもおすすめです。
相性:料理の邪魔をしない
和紅茶は香りが強すぎないため、出汁や醤油を使った「和食(天ぷら、おにぎり)」の邪魔をしません。口の中をクリアにする「食中茶」として最適です。
相性:香りの相乗効果
花やハーブのような華やかな香りの品種は、チョコレートやドライフルーツと相性抜群。カカオの風味や果実の酸味が溶け合い、贅沢な余韻を楽しめます。
和紅茶は繊細ですが、淹れ方はシンプルです。ポイントは「沸騰したてのお湯」と「最後の一滴」です。
容器に水1リットルと茶葉10g〜15gを入れ、冷蔵庫で一晩(6〜8時間)置くだけ。渋み成分が出にくく、驚くほど甘いアイスティーになります。暑い季節だけでなく、食事中のお茶としても最適です。
厳選された茶園から届く、こだわりの和紅茶。
静岡の大地が育んだ豊かな香りと「渋みのない優しい味わい」は、
ご自宅でのリラックスタイムはもちろん、心身をいたわる「思いやりのギフト」としても喜ばれています。