茶葉の種類と特徴

茶畑で摘み取ったばかりのお茶の葉(新芽)
- 火入れ
荒茶を乾燥させ風味を出します。選別した後に火入れを行う場合もあります。 - ふるい分け、切断
不揃いな茶葉を整形します。 - 選別、木茎分離
茎や木を取り除き、粉茶や茎茶などの出物と呼ばれる茶葉を選別します。 - 合組
茶葉を商品の特性に合わせてブレンドします。ほうじ茶や玄米茶は合組後に手を加えて作られます。
煎茶の茶葉
摘み取ったお茶の新芽を蒸し、丹念に揉みながら乾燥させ、針状に形を整えて作ったお茶。茶葉は細く引き締まった針状で、長さ2〜3cm程度。色は鮮やかな濃緑色で、表面に艶があります。すっきりとした渋みと爽やかな香りが特徴です。
深蒸し茶の茶葉
普通の煎茶よりも約2倍長い時間をかけて茶葉を蒸して作ったお茶。長時間の蒸しにより茶葉の組織が柔らかくなり、形は短く砕けて粉っぽくなるのが特徴です。色は煎茶より深みのある濃緑色。淹れると粉が溶け出すため、濃くまろやかなお茶になります。みのり園の主力商品です。
ほうじ茶の茶葉
番茶や大型煎茶を高温で焙煎したお茶。焙煎によって茶葉は濃い茶褐色〜こげ茶色に変わり、葉と茎が混在しています。形は煎茶と比べると大きめで、丸みを帯びた葉が目立ちます。独特の香ばしい焙煎香と、カフェインが少ない点が魅力です。
玄米茶の茶葉
炊いて炒った玄米とほぼ同量の煎茶をブレンドしたお茶。茶葉の中に白色や茶色のポップコーン状の炒り玄米粒が混ざっているのが見た目の大きな特徴で、一目で他の茶葉と区別できます。穀物の香ばしさと緑茶のさっぱりした風味が合わさった独特の味わいです。
粉茶の茶葉
煎茶や玉露の製造工程で、ふるいによって選別された細かい粉だけを集めたお茶。茶葉そのものが非常に細かい粒状〜粉末状で、急須に入れると目詰まりしやすいほど細かいのが特徴です。濃く旨みの強いお茶が出るため、お寿司屋さんなどでよく使われます。
茎茶の茶葉
玉露や煎茶を作る工程で振り分けられた茎で作ったお茶。茎が主体のため他の茶葉と比べて色が淡く、黄緑色〜淡緑色の細長い茎が目立ちます。茎特有のさっぱりとした甘みとすっきりした後味が楽しめ、葉よりもカフェインが少ない傾向があります。
玉露の茶葉
新芽に覆いをかけ、収穫前20日ほど直射日光を遮って育て、煎茶と同じ工程で仕上げたお茶。光を遮ることで旨み成分テアニンが豊富になります。茶葉は煎茶より細く深く撚られた針状で、色は艶のある深い濃緑色。煎茶と見比べると一回り細く引き締まっています。
抹茶の茶葉
日光を遮って育てた新芽を蒸した後、揉まずに乾燥させ(碾茶)、葉脈を取り除いて石臼でゆっくり挽いた粉末状のお茶。鮮やかな緑色の微細な粉末で、他の茶葉と一目で区別できます。茶葉をそのまま摂取するためビタミン類も丸ごと摂れます。
粉末茶の茶葉
仕上げ加工後の茶葉を粉砕機で粉末状にしたお茶。石臼で挽く抹茶より色が淡く(黄緑色〜淡緑色)、粒子もやや粗めです。お湯に溶かすだけで急須不要、茶葉ごと摂取できるため食物繊維などの栄養素も豊富です。
大福茶の茶葉
煎茶に梅干・昆布・玄米などをブレンドしたお茶。茶葉の中に赤みがかった梅や黒々とした昆布が混じっているため、他の茶葉とは一目で異なる見た目です。お正月の縁起物として古くから親しまれています。
茶葉の種類・形状・色・香り 一覧比較表
| 種類 | 形状 | 色 | 香り・風味の特徴 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 煎茶 | 針状・細長い(2〜3cm) | 濃緑色・艶あり | 爽やか・青々とした香り | 日本茶の代表。渋みと旨みのバランスが良い |
| 深蒸し茶 | 短く砕けた粉末状 | 深い濃緑色 | まろやか・甘み強め | 普通煎茶の約2倍の蒸し時間。濃くて飲みやすい |
| ほうじ茶 | 葉・茎が混在・大きめ | 茶褐色〜こげ茶色 | 香ばしい焙煎香 | 高温焙煎でカフェイン少なめ。就寝前にも向く |
| 玄米茶 | 葉+玄米粒が混在 | 緑色+白・茶色 | 香ばしい穀物香 | 炒り玄米が混在。カフェイン量は煎茶の約半分 |
| 粉茶 | 非常に細かい粒状〜粉末 | 濃い緑色 | 濃厚・旨み強い | 製茶時の細かい粉を集めたもの。寿司屋で定番 |
| 茎茶 | 細長い茎が主体(1〜3cm) | 淡緑色〜黄緑色 | さっぱり・甘み | 茎特有の爽快感。カフェイン少なめ |
| 玉露 | 針状・煎茶より細く撚られた | 深い濃緑色・艶あり | 甘み・旨み・覆い香 | 20日間遮光栽培。テアニン豊富でまろやか |
| 抹茶 | 微細粉末(数ミクロン) | 鮮やかな濃緑色 | 青々・甘み・まろやか | 石臼挽き。茶葉を丸ごと摂取できる |
| 粉末茶 | 粉末状(抹茶より粗め) | 淡緑色〜黄緑色 | 緑茶の香り・穏やか | お湯に溶かすだけ。急須不要で手軽 |
はい、すべて同じものを指します。「茶葉(ちゃば・ちゃよう)」が正式な呼び方で、「お茶の葉」「お茶っ葉」は日常的な表現です。チャノキ(Camellia sinensis)の葉を加工したものの総称で、検索キーワードとしてはどれも同じページにたどり着きます。
もとの茶葉は同じチャノキの葉です。製造方法(発酵度合い)の違いによって種類が分かれます。緑茶は不発酵、ウーロン茶は半発酵、紅茶は完全発酵で作られます。つまり「茶葉の種類」ではなく「作り方の違い」が緑茶・紅茶・ウーロン茶の差です。
煎茶の茶葉は針状に細長く整った形をしているのに対し、深蒸し茶の茶葉は長時間蒸すことで細胞組織が柔らかくなり、短く砕けた粉末状になっています。深蒸し茶のほうが明らかに粉っぽく、触るとサラサラした感触です。
食べられます。茶葉には食物繊維・ビタミンC・ビタミンE・カテキンなどが豊富に含まれています。天ぷら・ふりかけ・和え物・お茶漬けなどに活用できます。特に抹茶や粉末茶はそのまま摂取できる形状で、栄養を余すことなく摂れます。
茶葉は湿気・高温・光・酸素・匂いを嫌います。開封前は冷暗所で保管し、開封後は密閉容器に入れて常温の冷暗所へ。冷蔵庫を使う場合は茶缶ごとビニール袋で密封し、取り出す際は常温に戻してから開封してください(結露防止のため)。詳しくはこちらの保存方法ページもご参照ください。
新鮮な緑茶の茶葉は鮮やかな緑色ですが、酸化が進むと黄色みや茶色みが強くなります。色が変わった茶葉は品質が落ちているサインです。香りを確認して青々とした爽やかな香りがなくなっていたら、飲用より古いお茶のリサイクル(フライパンで炒ってほうじ茶に)がおすすめです。
🍵 どのお茶を選べばいいか迷ったら