お茶・緑茶の成分
お茶を飲んで「ほっとする」「すっきりする」のには、ちゃんと理由があります。緑茶の味と個性を決めているのは、主にカテキン・カフェイン・テアニンという3つの成分です。
この3つのバランスが、お茶の渋み・旨み・苦みを生み出し、淹れる温度によってそのバランスが変わります。静岡のお茶専門店として毎日お茶に向き合う私たちが、わかりやすくご説明します。
カテキン:お茶の「渋み」の正体
お茶を飲んだときに感じる「渋み」の正体がカテキンです。ポリフェノールの一種で、緑茶にはこのカテキンが豊富に含まれています。
カテキンは高温のお湯ほど多く溶け出す性質があります。熱湯で淹れると渋みが強くなり、ぬるめのお湯で淹れるとまろやかになるのはこのためです。
カフェイン:賢く付き合う「苦み」のエネルギー
カフェインは集中力を高め、眠気を払う成分です。お茶のカフェインは、テアニンと組み合わさることで、コーヒーに比べて穏やかに作用するのが特徴です。
飲み物100mlあたりのカフェイン量
⚠️ カフェインが気になる方へ
妊娠中・授乳中の方や就寝前には、玄米茶・ほうじ茶・麦茶がおすすめです。水出し・氷出し緑茶はカフェイン量を大幅に抑えられます。
→ 水出し緑茶の作り方はこちら
💊 お薬を飲む方へ
一部の薬(血圧の薬など)はお茶の成分と相互作用する場合があります。薬は必ず水でお飲みください。詳しくはかかりつけの医師にご相談ください。
テアニン:「ほっとする」感覚の正体
お茶を飲んで「ほっとする」「気持ちが落ち着く」と感じたことはありませんか?その感覚の正体がテアニンです。お茶だけに含まれる特有のアミノ酸で、旨みと甘みの元にもなっています。
お茶を飲んでから40〜50分ほどで、脳が穏やかにリラックスした状態になることが確認されています。カフェインの刺激を穏やかにする働きもあるため、コーヒーと違って「落ち着きながらも頭が冴えた状態」になりやすいのが緑茶の特徴です。
仕事や勉強の合間の一杯が、気持ちを切り替えてくれるのはこのためです。
日光を遮って旨みを守る
ビタミン・ミネラル:緑茶が「栄養素が豊富」と呼ばれる理由
緑茶には3大成分のほかにも、様々な栄養素が含まれています。普段の一杯が実はとても豊かな飲み物であることがわかります。
| 成分 | どんな嬉しさがあるの? |
|---|---|
| ビタミンC | 熱に弱いビタミンCですが、緑茶のカテキンが守ってくれるため、熱いお茶でも摂取できます。 |
| ビタミンE・β-カロテン | お湯には溶け出さないため、普通のお茶では摂りにくい成分です。抹茶や粉末茶のように茶葉ごと飲むと丸ごと摂取できます。 |
| フッ素 | 歯を丈夫にする成分として知られています。お茶でうがいをする習慣は昔からあります。 |
| カリウム | 塩分の排出を助けるミネラルです。 |
| サポニン | お茶を淹れたときに浮かぶ「泡」の正体がこれです。 |
| 食物繊維 | お茶を飲むだけでは摂りにくいですが、抹茶や粉末茶なら茶葉ごと摂取できます。 |
→ みのり園の粉末茶を見る
成分は「温度」で変わる
同じ茶葉でも、お湯の温度によって溶け出す成分が変わり、味の印象が大きく変わります。
🌡️ 低温(50〜70℃)で淹れると
テアニン(旨み・甘み)が中心に溶け出し、カテキンの渋みが抑えられます。まろやかで甘みのある味わいに。夜のリラックスタイムに。
🔥 高温(80〜100℃)で淹れると
カテキン・カフェインが多く溶け出し、爽やかな渋みと香りが際立ちます。朝のシャキッとした一杯に。ほうじ茶・玄米茶は必ず高温で。
→ 茶種別の温度・時間の早見表はこちら