お茶の品種《お茶のみ女子大学》
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お茶の品種
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今日は茶の品種について授業を行う。予習はしてきたじゃろうな。
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予習なんてしなくてもだいたいわかるよ。
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よし、ではさっそく質問じゃ。
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現在、茶の品種として国や県に登録されているものは、全部で何種類じゃ?
(1)約20種類 (2)約40種類 (3)約60種類 |
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1番の約20種類。だいたいそんなもんでしょ。
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はい、はずれ。
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答えは3番の約60種類じゃ。
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えーっ、そんなにたくさんあるの?覚えられな~い。
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全部は覚えんでもいい。
代表的なものだけをサクッと紹介するぞ。 |
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まず、お茶といえば「やぶきた」じゃな。これは日本の茶園の約75%を占める超メジャーな品種じゃ。お米でいうと「コシヒカリ」みたいなもんかのう。
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そういえばお茶の歴史の授業で習ったような気がする。
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「やぶきた」は霜に強く、収量性及び品質が優れておるが、耐病性(特に炭疽病や輪斑病および網もち病)には弱く、適切な防除が必要なんじゃ。「やぶきた」は色、香り、旨み、渋み、すべてにおいてバランスのよいお茶と言ってよいじゃろう。
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「やぶきた」のほかに代表的な品種はというと、ゆたかみどり、さやまかおり、かなやみどり、おくみどり、あさつゆなどがある。それぞれの特徴をボードに書いておくのでノートに写しておくように。その他の品種名を知りたい者は資料室に行くとよいぞ。
参照ファイル ![]() |
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なんだ、説明だけで飲ませてくれないのか。
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教材費をくれるんならいくらでも飲ませてやるぞ。
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お茶の品種がありすぎて、農家の人たちは
どれを栽培していいのか、迷わないのかしら? |
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ナイスな質問じゃのう。
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確かに迷うこともあるじゃろうが、お茶を作る地域の気象条件、経営形態、茶園の面積、どんな茶種(煎茶用、玉露・碾茶用、釜入り茶用)を作りたいのか、などによって、使える品種が絞られてくるのじゃよ。まあ、お茶の木は成木になるまで時間と費用がかかるうえ、一度植えたら30年以上は植え替えをせんから、どうしても味や香りのバランスがよく人気の高い「やぶきた」が中心になるんじゃがな。
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ふ~ん。私はいろんなお茶が飲んでみたいけどな。
ちょっと変わったお茶の品種ってあるのかしら? |
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そうじゃな・・・最近注目されている「べにふうき」という品種は、「やぶきた」などにはない「メチル化カテキン」という成分が含まれていて、花粉症などのアレルギー症状に効果があることがわかっておる。そのほか甘いお茶や、色のきれいなお茶、香りが個性的お茶、などいろいろじゃ。ワシも全部試したわけじゃないので、あんまり細かいことは聞かんでくれ。
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先生のくせに、「聞かんでくれ」だってさ・・・
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本当のことを言うと、ワシの専門は物理学なんじゃよ。
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お茶は品種以外にも、産地、製法、摘採時期などが違うと、味や香りも変わり、製法の違いによって煎茶、玉露、抹茶などと分類されるんじゃ。そのへんのことはまた別の授業で教えるとしよう。今日の授業はここまで!
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